人間とヴァンパイアとの共存を描いたドラマ、トゥルーブラッド
セックス・アンド・ザ・シティと同じ、HBO制作のTVシリーズ、トゥルーブラッド (TRUE BLOOD)は人間とヴァンパイアとの共存を描いたドラマ。
2008年に映画「トワイライト~初恋~」が公開され世界で大ヒット、その後続編が4作公開され「トワイライトシリーズ」が流行りましたが、こちらのトゥルーブラッドも同じく2008年にTVでシーズン1の放送がスタートし、「ヴァンパイアブーム」の大きな火付け役となりました。
主演は、元子役のカナダ人女優アンナ・パキン(Anna Paquin)とお相手役のヴァンパイアに英国出身の俳優スティ―ヴン・モイヤー(Stephen Moyer)。
人間とヴァンパイアの大きな違いは、その寿命と食事。ヴァンパイアも元は人間で、ヴァンパイアに襲われたり自ら望んでヴァンパイアになったものなど、ヴァンパイアになった経緯は様々。ヴァンパイアになるとその命は杭や銀の玉などで撃たれて「永遠の死」を得る意外では不死身で、主食は皆さんご存知のとおり、人間の「血」。
一部のヴァンパイアたちは人間と同じように平等に市民権を得るために、人間を襲いその「血」を飲むことをやめ、日本の企業が開発した人工血液「トゥルーブラッド」を主食として命をつないでいますが、その一方で未だに人間を襲い続けるヴァンパイアも存在。
物語は小さな田舎町ボン・タンのこじんまりとしたバー・マーロッテで、ウエイトレスのスーキー・スタックハウス(アンナ・パキン)と人間(だった時のころ)の心を忘れていない紳士的なヴァンパイア、ビル・コンプトン(スティ―ブン・モイヤー)が出会い、お互いに種族の違いを超えて惹かれあうことからすべてが始まります。
スーキーは人の思考が読める(勝手に声が聞こえてくる)という特殊能力を幼い頃から持っていて、そのせいで街の人たちに気味悪がられ好奇の目で見られて育ち、親友はただ一人、クラスメイトからスーキーがいじめられたときに助けてくれたタラ一人。
一方スーキーの兄ジェイソンは、頭は悪いけれど容姿が良く運動神経も抜群で、学生時代から街の人気者。ジェイソンが誘えば靡かない女の子はいないというぐらいのプレイボーイ。
ただこの兄弟には両親を鉄砲水の事故で亡くしたという悲しい過去があり、両親を失った二人を手塩にかけて育てたのは祖母のアデル・スタックハウス。
ボン・タンのみんなはそれぞれ、平凡な生活を送っていましたが、そこにヴァンパイアのビルが住み着いたことで、ボン・タンの人々の生活はどんどんと変わっていくことに…
あまり詳細を描いてしまうとシーズン1のあらすじを全部ここにツラツラ書いてしまいそうなので、そろそろやめますが(笑)、1話、2話と見進めていくうちにじわじわとハマっていってしまったドラマです。
ちなみに、ヴァンパイアの主食は「血」なので、毎エピソードにかならず「血」は出てきます。
シーズンが進むにつれて、もっと激しくなり、血みどろどころかもうドロドロが出てきます(笑)
そして、性的描写も毎エピソード毎エピソードかなりの確率で出てきますので、小さなお子様の前では見てはいけません(笑)
でもこのエロシーンもこのドラマの見どころのひとつなんですよね、うへへ。←
登場人物
スーキー・スタックハウス(アンナ・パキン)
幼い頃から人の心が読めるという超能力を持ち、そのせいで周りとのコミュニケーションがうまく取れず人づきあいが苦手で、周りの人も彼女と距離を置きたがる。両親を鉄砲水で亡くし祖母アデルに兄ジェイソンとともに育てられる。ウエイトレスとして働くバー・マーロッテにヴァンパイアのビルが訪れたことで、運命が変わってしまう。
ビル・コンプトン(スティ―ブン・モイヤー)
ボン・タンに突然やってきたヴァンパイアで、170歳越えではあるけれどもヴァンパイアとしてはまだまだ若い部類。ヴァンパイアだが人間の心を忘れておらず、獰猛で卑劣なヴァンパイアが多い中一人だけ人間臭いヴァンパイア。ゆえに、同族のヴァンパイアにも敵対視してくる者が多いが、はじめは敵対視していたボン・タンの人々も徐々にビルの紳士的な一面に心を許していく。初めてバーでスーキーに会って以来、スーキーに強く惹かれていくことに。
ジェイソン・スタックハウス(ライアン・クワンテン)
スーキーの兄でボン・タンの人気者。頭の回転は遅いが正直者で、プレイボーイなのに憎めないやつ。見た目もよくあっちの方もバツグンなので(笑)女の子をとっかえひっかえ。
サム・マーロッテ(サム・トラメル)
バー・マーロッテのオーナー。ひそかにスーキーに思いを寄せているがなかなか報われない。
タラ・ソーントン(ルティナ・ウェスリー)
スーキーの親友で、バー・マーロッテのコックのラファイエットの従妹。アルコール依存症の母から小さなころからスーキーの家に入りびたり、スーキーの祖母アデルに育てられたようなもの。幼少期からスーキーの兄ジェイソンに好意を抱いているがジェイソンは気づいておらず全くタラのことは眼中になし。ボン・タンの街には珍しいアフリカンアメリカン。
ラファイェット・レイノルズ(ネルサン・エリス)
タラの従兄弟でゲイ、そしてバー・マーロッテの料理人。裏ではドラッグの売人をしていたり男娼をすることも。
エリック・ノースマン(アレクサンダー・スカルスガルド)
「ファングタジア」というヴァンパイアの行きつけのバーを経営するオーナーであり、1000歳を超える長老ヴァンパイア。ボン・タンを含む周辺の土地を統括する役目を担う。サラっサラのブロンドヘアに青い目と青白い肌とすらっと高い背が特徴。温厚なビルに対しエリックは冷酷非道な性格。彼の経営するファングタジアにビルがスーキーを連れてきて以来やたらスーキーに執着するように。ちなみに「ファングタジア」は「ファング(牙)」と「ファンタジア(ファンタジー)」をかけてつけられた名前で、若干ネーミングセンスのなさがうかがえますが(笑)、ファングタジアのネーミングの由来や名付け親などについては後半のシーズン(ファイナルシーズンだったかしら…?)でしっかりと触れられます。
アンナ・パキンとスティ―ヴン・モイヤー
シーズン1の第1話で、アンナ・パキン演じるスーキーが勤務しているバー・マーロッテに突然お客として現れたスティ―ヴン・モイヤー演じるヴァンパイアのビル・コンプトン。
ビルは一目みただけでスーキーが他の人間と少し違うということに気づき、またスーキーは人間の思考は読み取れるがヴァンパイアの思考は読み取れず、ビルが何を考えているのかわからない(彼女にとっては初めての経験)ことから二人は自然と惹かれあっていく仲になるのですが、ドラマの中で二人が恋仲になったのと同じように、実生活でも二人は恋仲になり2010年には夫婦に、その2年後には双子の赤ちゃんが生まれています。
トゥルーブラッドは2008年から2014年まで続いたため、実生活で夫婦でありながらドラマの中でも恋人役を演じたということですね。
私はそれを知ったうえでドラマを視聴し始めたので、2010年のシーズン3を見ながら「ほお、この頃はもうすでに二人夫婦になった後なのかな?」などと色々考えながら観ましたがそれもなかなか楽しかったです(笑)
そしてドラマの中では完璧にアメリカンアクセントでしゃべっていたスティ―ブン・モイヤーですが、プロフィ―ルにはイギリス出身とあります。
あれ、でもイギリス訛り(british accent)じゃないぞ?と思い、YouTubeでスティ―ブン・モイヤーの回のトークショーを再生してみると、イッ、イッ、イギリス訛りだぁぁぁぁぁぁア!!!!
すっかり方言を封印しての演技ということですね、さすがじゃ!
私は(自慢じゃあねェですけど)ロサンゼルスに住んでいた頃は日系人とよく間違えられるほど結構ネイティブに近いアメリカンアクセントで話すことができるのですが(やかましいわwww)、どんなに頑張って真似しても真似しても真似しつくしてもマスターできないのがブリティッシュアクセントです。
ブリティッシュアクセントで話す人は(たとえ顔面がちょっと。。。な男性でも)それだけでなんだか「素敵♡」と思ってしまいます。ブリティッシュマジックとはこのこと~。←
イケメン見っけ!アレクサンダー・スカルスガルド
このドラマのキャストはみんな美男美女のキレイどころばかりなのですが、中でも飛び抜けて目を引くのが、「ファングタジア」のオーナーであり1000年以上生きている長老ヴァンパイアのエリック・ノースマンを演じるアレクサンダー・スカルスガルドさま♡♡♡←
なんとなく私の中ではアレクサンダー・スカルスガルド=他の出演作のイメージから無表情でもんのすごい怖い人、というイメージだったのですが、
トゥルーブラッドを全シーズン視聴し終えてみるとイメージがガラリと変わりました。
シーズン1では人間っぽいヴァンパイアのビルとどうしても比べてしまい、エリック・ノースマンも他のヴァンパイアと同様に冷たくて怖いイメージでしたが、シーズンが進むにつれてエリックのイメージは少しずつ変わってくる人が多いのではないかな?と思います。(ネタバレしてしまうといけないので、詳しくはドラマを見てみてくださいね)
トゥルーブラッドシーズン1では金髪おかっぱ頭(←ロングヘアな。笑)で登場しますが、シーズン2以降はおかっぱ頭がボブ刈り(←ショートヘアな。笑)に変わり、一気にカッコよさが倍増です。
髪の短いアレクサンダーは他の映画やドラマで見慣れていましたが、トゥルーブラッドではロングヘアからショートヘアへのチェンジを見てしまったためか一気に私は目が♡に。
いやー、中学生の頃から私のアイドルはずっとジュード・ロウでしたが、今ではすっかり彼もハゲたおっさん歳を取りましたので、これからは私の永遠の旦那はアレクサンダー・スカルスガルドです。
(わたしの←)アレクサンダーさまのプロフィ―ルを少しだけご紹介します♪
アレクサンダー・スカルスガルド(Alexander Skarsgard)
1976年8月25日、スウェーデンのストックホルムで生まれる。
身長194cm。(家族みんな高身長!)
主な出演作は
【映画】
2011年 わらの犬(都会で結婚後田舎に夫婦で移住してきた元カノをレイプする卑劣な役。汗)
2012年 バトルシップ(この映画観たのにストーリーすら覚えてまへん!)
2012年 ディスコネクト(Amazonプライムビデオで視聴可能)
2012年 メイジ―の瞳(こちらもAmazonプライムビデオで視聴可能)
2016年 バッドガイズ!!(はちゃめちゃな警官役)
2016年 ターザン:REBORN(主役のターザン役でビルドアップした体を惜しみなく披露!)
【ドラマ】
2008年 ジェネレーション・キル(Amazonプライムビデオで視聴可能)
2008‐2014年 トゥルーブラッド(Amazonプライムビデオで全シーズン視聴可能)
2017年 ビッグ・リトル・ライズ(Amazonプライムビデオでシーズン1視聴可能、DV夫役)
【MV】
Paparazzi/LADY GAGA(ガガ様のボーイフレンド役)
などなど。いやア、それにしてもかっこいいわぁ…それに比べてうちの旦那ときたら…(現実逃避中)
アレクサンダーさまも北欧スウェ―デンの出身なのに彼の話す英語には北欧訛りを感じられません、スゴイ✨
アレクサンダー・スカルスガルドのおもしろ動画を見つけました。
普段は上の動画のようにスウェーデン訛りのないきれいな英語を操りますが、トークショーの司会者に「君はスウェーデン系なの?それともスウェーデン出身のスウェーデン人なの?」と話を振られると突然わざと「ソダヨ〜スウェデンカラキタヨ〜」とスウェーデン訛りの英語を話しだします(笑)↓
え、わかりづらい?す、すんません…😑
そんなアレクサンダーさま、なんとまぁ、8人兄弟のご長男!
しかも、お父さんのステラン・スカルスガルドを筆頭に長男アレクサンダー、次男のグスタフ、四男のビル、五男のヴォルター、8人兄弟のうちアレクサンダーを含む4人がすでに俳優として活躍しており、四男ビルのすぐ下の妹エイヤはモデルさんなのだとか!(三男のサムさんはお医者様とのこと)
お父さんのステラン・スカルスガルドはきっと見たことがある!という人が大半でしょう。
へェ、そうですよ、あの「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズでオーランド・ブルーム(Orlando Bloom)が演じるウィル・ターナーの父ビル・ターナーを演じています↓
このステラン父さん、なかなかのプレイボーイで、アレクサンダーやグスタフ、ビルたちの母親である元奥様と離婚後は2009年に映画会社の重役として働くメ―ガン・エヴェレットという女性と再婚し、2009年と2012年に息子が2人生まれています。
つまり、アレクサンダーさまにはなんと年が35歳離れた弟がいるということなんです、おったまげ~。
次男グスタフ・スカルスガルドは「ヴァイキング~海の覇者たち~(Vikings)」というTVシリーズに出演しています↓
ヴァイキング(バイキング)は2018年12月現在、Amazonプライムビデオでシーズン1からシーズン5までイッキ見が可能です!12月現在ではネット配信サービスでヴァイキングが視聴できるのはAmazonプライムビデオのみです。
私も今観れるシーズンまではすべて視聴済みですが、グスタフさんが演じているのはかなり個性的なキャラクターでしたが、完璧に役をこなしておられました、さすがプロ!←語彙力な。笑
そして四男ビル・スカルスガルドも有名。
きっと一度は皆さまTVCMなどで見かけたことがあるのではないでしょうか。
四男ビルは2017年の「IT/イット“それ”が見えたら終わり。」で恐怖のピエロ役を演じています↓
でも本当はこんなに爽やかイケメン↓
その下の弟ヴァルター・スカルスガルドも俳優としての活動中↓(左)
唯一兄弟の中で女性のエイヤ・スカルスガルドもモデルさんとして活躍中だそうです↓
ちなみにお母様のマイと三男のサムはお医者さんというハイパー一家です…
兄弟の半分以上が俳優やモデルとして活躍している北欧のスカルスガルド家、これからの活躍が気になります♪
ラファイェット
主人公スーキーの幼馴染タラの従兄弟であり、バー・マーロッテで料理人をしていたドラッグクィーン(というかガチもんのゲイw)のラファイェット。
第1話からすでにゲイであることを隠すわけでもなく、ばっちりメイクをしてマッチョな体にタンクトップで料理をするラファイェット、ゲイでお化粧までしてるのになんかセクシーだなぁ…と女性の私も少しうっとりしてしまいました。
常に前向きなラファイェットはみんなのムードメーカーで、(生活のためにドラッグの売人や男娼をしていましたが)仲間の誰かが道を誤りそうなときは必ず正しい道へ引き戻してくれる、そんな頼れる人物でした。
シーズン1以降もその存在感は強くなっていき、このトゥルーブラッド というドラマには彼の存在無くして物語は始まりません。
そんなラファイェット役を演じていたネルサン・エリス(Nelsan Ellis)さんは、2017年7月8日、アルコール離脱症候群(alcohol withdrawal syndrome)による心不全(heart failure)で、わずか39歳でこの世を去りました。
ネルサンさんは長年ドラッグやアルコール依存に苦しんでいたとのこと。
奥様もお子さんもおられたそうですが、まだまだ俳優としてのキャリアもこれからという時だったのに残念でなりません。
悲しいなぁ…..
どうぞ安らかに。。。
シーズン1エピソードリスト
#1 禁断の出会い(Strange Love)
#2 血の味(The First Taste)
#3 俺の物(Mine)
#4 疑惑(Escape from Dragon House)
#5 蘇る過去の記憶(Sparks Fly Out)
#6 血に染まる床(Cold Ground)
#7 愛の炎(Burning House of Love)
#8 4人目の死体(The Fourth Man in the Fire)
#9 ヴァンパイアの掟【Plaisir d’Amour)
#10 知りたくない事実(I Don’t Wanna Know)
#11 忍び寄る影(To Love Is to Bury)[
#12 愛の決断(You’ll Be the Death of Me)
全12話、HBO制作。